ウボンの日本食レストラン「お金」
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2007/04/11(Wed)
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日本食レストラン「お金」
ウボンにある日本人がほとんど来ない日本食レストランのリポートの続編です。 続きといっても私の知る限りもうウボンには日本食レストランは他に無いので、これが最終回です。 店の名前は「お金」。「…」。それにしても随分ふざけた名前を付けてくれたもんだ。だいたいタイ料理「ンガン」、アメリカンフード「Money」、中華料理「銭」などという名前のレストランがあるか普通? 「お金」の店内 改めてタイ人のネーミング能力の無さを知った。超テキトーに勝手に付けているとしか思えん。いいのか?こんなんで。店主は相当なアホだろう。 場所はチャヤーングン通りを北に進んで、テスコロータスを過ぎてしばらく行った右側にあります。大通りに面しているので車で行くのにも便利ですし、店の前の通りはソンテウの走るルートにもなっています。 入口には「いらつしやしませ」(←表記に注意)の看板。店構えからして、かなりウサン臭い。店内に入ると、これはもう悲しいほどに安っぽいインチキ日本趣味のオンパレードでうれしくなってしまう。 アヤシイ日本趣味の店内 浮世絵や提灯、和風キーホルダーなどショボい日本みやげを店内に飾って、苦しまぎれに日本らしさを出そうとしている。それにしても頼むから紙パックの日本酒「鬼ころし」や「月桂冠」の空き箱を飾るのはやめてくれ。 バンコクなどでは「Fuji」や「ZEN」など“ある程度”まともな和食レストランチェーンが展開している。ところがここウボンでは、インチキ系日本食レストランがまだ健在であった。 日本人客など間違っても来ないので、タイの日本料理屋にありがちな数年前の少年ジャンプや週刊文春などここには置いてない。あるのはタイ語の漫画やゴシップ雑誌などだけである。 メニュー(巻き物) メニューは寿司・そば・丼物といった定番ものから、ラーメンや揚げ物フライ、焼肉やカレーまである。ラーメンやカレーのどこが日本料理なんだ。 私はにぎり寿司の盛り合わせセット(220B)を注文した。カニかまやスモークサーモンのにぎりが出てくるところなど、これは相当にインチキ臭い。 お~っと、にぎり寿司に付いてきたのは何とキムチではありませんか(写真左下)。 にぎり寿司の盛り合わせセット キムチが日本料理だとは知りませんでした。これはもうタイ人が見よう見まねでデタラメの日本料理を作っているのがバレバレです。 しかし私はこうした海外にあるインチキ日本料理屋が嫌いではない。以前アメリカでアロハシャツに麦わら帽子をかぶったメキシコ人の店員から「いらっチャイマチェッ」と迎えられた時には噴き出しそうになったことがある。 この「お金」の店員も何とか沢山のお客さんに来てもらい、日本的情緒の店でおいしい和食を食べてもらおうと日夜涙ぐましい努力をしているのかもしれない。 その努力に敬意を表し、微笑ましく見守ってあげるのが日本人としての責務だと思う。 「お金」の店員 にぎり一人前220B(660円)は日本人にしたら大した値段ではないが、ここウボンでは相当高価な昼食だ。 私は普段ウボン人と行くお昼ごはんは、カオパットだのガパオムーだのといった定番タイ料理はどこも20Bだ。 ウボンでは日本料理は依然として高価であり、ウボン人はめったに来れない。店の方もこの価格設定で経営を維持していくのは大変だと思う。 私の他にもう一組ウボン人の家族連れが店内の座敷にいた。きっと彼らにとってこの日は何か特別なハレの日なのだろう。おいしそうにタイ人が日本食を食べてくれる姿を見ると、日本人として嬉しく思う。 ウボンにある日本食レストランを味と値段で比較すれば、以前このブログで紹介した「ハナダ」の方に私は軍配を上げます。 しかしメニューの多さでは「お金」の方がバラエティに富み、インチキ日本趣味で笑わせてもくれるレストランです。 番外編「アリガト」 実はもう一軒ウボンには日本食レストランがありました。店名は「アリガト」。 この店の最大の謎はそのロケーションです。テスコロータス横の路地を入り、更にしばらく進んで左手に曲がった所にあります(Soi Chayangkul 12.1)。 テスコロータスの裏と言うよりかなり奥深くといった所にあります。間違ってもロータスに買物に来た日本人や日本食通のタイ人が偶然見つけて入るような場所ではありません。 辺りはムーバーン(村)といった感じのタイ風民家が密集する住宅街の中にあります。一体全体なんでこんな所に日本食レストランがあるのだ? この店もロケーションといい外観といい相当にウサン臭い。 「アリガト」 日本語表記は一切無し。真っ赤な提灯をぶら下げるところなど、中華料理屋と日本食レストランを思いっきり混同している。いいですね~このインチキぶり。 この日は休みだったのかそれともツブれたのか店に入ることはできなかった。きっとこの店も超アヤシイ日本料理を食べさせてくれることだろう。 そもそも日本料理が世界中に広まるためには、インチキ日本料理をも吸収して発展させるという大きな度量が必要だと思う。カルフォルニア巻きなどインチキ寿司の典型だが、すでに認知されて和食としての市民権を得ている。 農林水産省が計画している「海外日本食レストラン推奨制度」などやめた方がいい。アメリカのマスコミにも「スシポリス来たる!」などと痛烈に皮肉られている。 そんな訳でウボンの日本食レストランには今後も是非がんばってもらいたい。 またタイの女の子にも和食はとても人気があるので、よっぽど嫌われていない限り日本食レストランに誘えば喜んで来てくれます。 スポンサーサイト
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コメント |
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お金!うちで作るおでんや、すき焼き、寿司の方がなんぼかうまい。ほとんど村の人たちに食べられてしまいますが。
2007/04/12 21:54 | URL | tanuki #-[ 編集]
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まあまあ、そうキビシイこと言わんと。 タイの女の子も喜ぶことだし、月に1回くらい行ってもいいんちゃう。
2007/04/13 00:21 | URL | #-[ 編集]
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おすし。 食べたいですね・・・・・・・・ 久しく食べていません。 やはり一人で食べに行くのはちょっとと言う感じで。 年末に妻子と食べに行ったきりですね。 バンコクで食べましたが、米も日本米で、本物のすしでした。 でも、わさびが別に大盛りについていたと記憶しています。 娘はにぎりの具(さかな)だけ食べて、シャリは私の受け持ちで。 ウボンの日本料理屋、一度行ってみたいですね。 興味はあります。 そういえば、バンコクではセブンイレブンでおでん売り出しているようですが、ウボンでは見ませでした。 関係ない話ですが、ウボンでも(日本の?)焼きそばは売っていますが、余り美味しくなかったです。 日本からUFOを持参しました。 妻子が全部食べてしまいましたが。 うどんも、人気がありますね。
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タイで寿司を注文すると、どこも練りわさびをテンコ盛りで出してきますね。サービスのつもりでしょうが、おいおいという感じです。 タイで怪しい焼きそばを食べるくらいなら、パッタイの方がいいですね。 ロビンソンデパートの隣に出前もする「ピザカンパニー」がありますが、マズイわ高いわでもう行きません。
2007/04/15 14:20 | URL | #-[ 編集]
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「ピザカンパニー」は、私も行ったことがあります。 正月に食べました。 そうですね、あまり美味しいとは思いませんでしたね。 でも、妻子は結構好きなようです。 妻の両親、家族の人も好きなようです。 お客も結構入っていたように思いますが。 ウボンで、ピザを食べるくらいならタイ料理を少しでも多く食べたいのですが。 屋台、市場、デパートのクーポン食堂、美味しいところが多いですね。 今日で、ソンクラーンも終わりですね。 今日も、家の庭で宴会が行われいるとか、電話で話していました。 |
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