スポンサーサイト
|
--/--/--(--)
|
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書く事で広告が消せます。 |
Laithong Hotel
|
2007/05/08(Tue)
|
![]() ライトンホテルはウボンにおけるNo.1のグレードを誇るホテルです。と言ってもあくまでウボンにおけるホテルのグレードですので念のため。それでもたったの1,300Bです。 ウボンでホテルを探すのであれば、グレードで選べばライトン、利便性ならネバダグランド、リゾート気分でゆっくりくつろぎたいならウボンブリホテル&リゾートになるでしょうか。 どれも田舎ホテルなどとバカにはできないグレードと設備です。ウボンではこの料金でなんちゃってセレブ体験ができるのですから安いものです。 ![]() めったに来ない外国人が来ればホテルマンも温かくもてなしてくれることでしょう。上記3つのホテルの中では、ライトンホテルが最も料理が美味しく、従業員の教育も洗練されていたように思います。 1泊2日でウボンをあちこち見て回ろう、などと計画してはいけません。ここは地元のウボン人に習ってのんびりと過ごし、ウボンを流れるゆるやかな空気と時間に身を委ねるのが正しいウボンの過ごし方だと思います。 ウボンには外国語を巧みに操って外国人観光客を騙す怪しい詐欺師などおりません。市内を流れるムーン川を一日中ボーと眺めるのもいいと思います。 地元のウボン人にもぜひ話しかけてみて下さい。バンコクのタイ人ほど忙しくはないので、会話にも乗ってくると思います。 ![]() 以前に偶然入ったコーヒーショップで、私を見るや「あなた中国人?それともベトナム人?」などと寝ボケたことを聞いてきたおネエチャンと楽しく会話したことがあります。 ウボンにはインドシナ戦争によって逃れてきたラオス人やベトナム人から伝わった一杯20~30Bと少し高めの美味しいコーヒーショップが何軒もあります。 注文を受けてから豆を挽いて、ドリップして出すという本格派です。今まで自分が飲んできたコーヒーは一体何だったのかと思うほど香りとコクがありました。 実を言うと私はまだウボンで有名なカオプラウィハーン遺跡にもろうそく祭りにも行ったことがありません。地元のウボン人もあまり興味を示さず、誘われたこともありません。 ![]() これはちょうど東京の人間が東京タワーや江戸三大祭などあまり行かないのと同じ理由でしょう。もっぱら外からのタイ人・外国人観光客が好んで行っているように思います。 以前ライトンホテルに行った時には、ここである国際会議が行われました。日本やアメリカで行われる国際会議は、名前がカッコイイだけでタイクツなことこの上ないので私は好きではない。 主催者挨拶とゲストによる基調講演に始まり、発表やシンポジウム、分科会などが延々と続いて実に疲れる。「だってそれが目的で集まったんじゃん」と言われれば確かに返す言葉はない。 ![]() しかしあまりにムダや遊びを省いた国際会議は無味乾燥化し、面白くもへったくれもない。こんな会議をウボンでやれば参加者は全員居眠りをするか帰ってしまうだろう。 以前ニューヨークの国連本部で行われたある国際会議に参加したことがある。そのあまりのツマラナさに途中で抜け出し、国連のお土産屋と本屋で時間を潰して何食わぬ顔で議場に戻ったことがある。 それとは打って変わってウボンの国際会議は一味違った。この日はインドシナ各国からの活動家が一堂に会した。 ![]() インドシナ半島は国境が複雑に入り組んでいるため、様々な問題が国境をまたがって各国に波及している。従ってそれぞれの国が個別に対策を講じたりするのでは問題の解決にはつながらない。 そこで各国が連携して問題解決に当たり、統一行動や協力体制の確立、情報の共有や人的ネットワークの構築といった多国間の包括的なアプローチが必要になってくる。 この会議にも中国、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーから代表者が参加して、会議の共通言語は英語だった。しかし私も人のことを言えないが、この人たちの英語力はお世辞にも上手いとは言えない。 「セイムセイム」「チープチープ」といった典型的なアジアンイングリッシュだ。それでも互いに通じてしまうのだから面白い。というのも皆さん英語はアヤシイが、全員その道数十年の活動家だ。 国に帰ればみな組織のトップか幹部職員。大切なのは専門的な知識や経験と行動力であって、英語力はコミュニケーション手段の一つにすぎないということだろう。 ![]() このようなおカタい国際会議においても、ウボンの人々はサヌック・サバーイ精神を決して忘れない。オープニングや食事の際にはタイの伝統的な歌や踊りが入って参加者を飽きさせない。逐次休憩が入ってコーヒーやタイのお菓子も振舞われる。 参加者も一緒にランボンを踊るなどして、会議に来たのだか遊びに来たのだかわからない状態。心に余裕のない日本人であれば「オレはこんな余興を見に来たんじゃない、とっとと本題に入れ」などと言い出しかねないだろう。 この場には欧米のファランが2~3人参加していたがその存在感は薄く、完全にアジア人のペースで会議は進行されていた。 アジア人によるアジア人のための国際会議。私は「こんな国際会議もあるんだ」と目から鱗が落ちる思いだった。同時に胸のすくような爽快感とアジアの誇りを感じたライトンホテルの国際会議であった。 ![]() 追伸:いつの間にか2万アクセスを超えてしまいました。マイナーブログにしては短期間で驚異的な数です。ウボンラチャタニというラオスに近いタイの小さな街にそんなに多くの人が興味を持っているのでしょうか。 もしそうならウボンの人々もきっと喜ぶことでしょう。 ウボンの地図 ![]() |
The Rock
|
2007/05/01(Tue)
|
酒飲みの定番3点セット
![]() いつものように石テーブルを囲んでサンソム、ネーム、トゥアリソンの3点セットで酒を飲む。 葉に包まれたネームは、にんにく・生姜と香辛料がよく効いた生ハムといった感じ。トゥアリソンは揚げピーナッツ。これがサンソムとよく合い、一度ハマると病みつきになる。ボトルも含めて全部で140Bほど。 いつもはピー(兄さん)と呼ばれる男が買ってくる。私はメンバーの中では齢下だが、金を持っていると思われているので私が支払うこともある。こんな感じで毎日のように飲んでいる。 ある時女っ気が欲しくなり、メンバーが携帯電話で知り合いの女の子を呼んだこともある。すると本当にラジャパット大学の女子大生がバイクに乗って来たのにはビックリした。 まったく呼ぶ方も呼ぶ方だが、夜の12時に来る方も来る方だ。ところがこの時私は早々に酔い潰れてしまい、彼らだけでカラオケに行くという失態を演じたこともあった。 タイ人はキャップ一杯のサンソムに氷と水を並々と注ぎ、薄い水割りをゆっくりと飲む。ところが私は濃い酒を日本式に速いピッチで飲んでいた。これでは私の方が体格は大きくてもすぐに酔い潰れる訳だ。 The Rock ![]() この日はネバダグランドホテルにあるザ・ロックに行こうということになった。ここは以前に行ったことがあるが、夜の9時頃でもまだガランとした状態で客はまばらであった。 実はウボンでこの種のナイトクラブが最盛況を迎えるのは、夜の12時を過ぎたあたりからであった。 バンコクではタクシンの始めた悪法によって、午前1時には閉店しないと警官が踏み込んで来るのとは大違いだ。この辺はあまりウルサくないのが地方都市のいい所である。 The Rockのエントランス ![]() 次第にお行儀の良い街に変貌しつつあるバンコクはその反面、面白みに欠けてきているような気もする。あれもダメこれもダメなシンガポールのような国にはなって欲しくない。 夜12時に行ったザ・ロックは予想通り超満員で、物凄い盛り上がりを見せている。 ステージを取り囲むように脚の高いミニテーブルやカウンター席があるが、どこも満席状態。 平日なのにこの超満員 ![]() ここには残念ながらコヨーテガールやチアビアはいなかった。ここは歌や踊りがメインなショーパブといった感じの店だ。 店のコンセプトとしては、ヒップホップ系というところだろう。ヒップホップ系は嫌いではないが、私の趣味ではない。 客層は20代が中心のようだ。ダブダブのジーンズにスニーカーを履き、鎖をジャラつかせたり、野球帽を斜めにかぶったりしているのもいる。 お前ら明日の仕事は大丈夫なのか ![]() このような店のコンセプトと客層を見ていると、私は一言いいたくなってくる。 タイ人よ!キミらにはルークトゥン、モーラム、プレーンプアチーウィットといった素晴らしいタイの伝統文化があるではないか アメリカのマネッコなどやめたまえ オモシロがって写真を撮っていたらSecurityのジャンパーを着た男から注意された。実はこの手のナイトクラブはどこも写真撮影は禁止だ。彼らの言うことは聞いた方がいい。 ![]() バンコクのパッポンやナナプラザには、ムエタイ崩れのアンタパン(暴力団)が用心棒をしているそうだが、まだ見たことはない。この店の男はあくまで警備員といった感じだった。 今日は平日なのにこんなに混んでいるとは驚きだ。遊ぶことには勤勉で全力投球のウボン人。明日の仕事や学校は大丈夫だろうかと心配になってくる。 私がエライと思うのは、怠け者のタイ人でも朝はメチャメチャ強い。前の晩にどんなに遅くまで酒を飲んでいても、9時が始業時間にも関わらず8時にはもうオフィスに来ている。 ![]() 別にタイムカードがある訳でも、上司より早く出勤しなければといったアホな日本の習慣もない。 そしてここからがタイらしいのだが、出勤途中の路上にある屋台や自宅から少し大目に朝ごはんを持って来て、みんなで朝食を分け合って食べている。 日本の会社では出張先で買ったお土産のお菓子を、午後のお茶の時間に配ってみんなで食べるということはある。しかし朝食から職場でこれをやってしまうのがいかにもタイ人らしい。 私は近くの食堂ですでに朝食を済ませてあるのだが、「いいから食え!」と昆虫などが入った奇妙キテレツなイサン料理を強引に食べさせられて、朝から嬉しい悲鳴を上げている。 ![]() 明日もまたそんなのどかな朝からウボンの一日が始まる。 私は午前1時半頃に大音響の鳴り止まないThe Rockを知人の男と後にした。 |
| メイン |
|