ウボン学園通り
2007/10/30(Tue)
ウボン学園通り
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ウボン市内を東西に走るタノーンサッパシットという通りがある。

この通りの西端からジェーンサニット通りと交差するあたりまでを、私は一人で勝手に「ウボン学園通り」と命名している。

と言うのもこの近辺には小中学校や高校、専門学校が沢山ある。登下校時刻ともなると、付近一帯は児童、生徒、学生が通りに溢れる。

ピンクの制服がかわいいナーリーヌッグーン高校
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やはり若者の通りは活気に満ちていて、みんなとても楽しそうだ。そして通りには若者を対象にした様々な店や屋台が並ぶ。

一番多いのが飲食関係。ルークチン(つみれ)、カノム(お菓子)、氷シェイクなどが10B(30円)単位で飲み食いできる。

タイの若者も学校帰りの食べ歩きは大好きだ。安くてボリュームのあるレストランも多い。その他にはインターネットゲーム屋、オシャレ関係の店、学習塾などもこの通りに軒を連ねている。

まるでコンビニ店員のような制服のベンジャマ マハラート高校
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彼らの表情からは、屈託のない笑顔と青春を大いに謳歌している様子が見て取れる。やはり若者はこのように元気でなくっちゃいけない。日本の死んだような若者とは対照的だ。

日本の同世代の若者といえば、マジメ系は受験地獄に部活地獄の重圧に苦悩。一方、ワル系も落ちこぼれて劣等感や虚無感、厭世感の固まり。どっちに転んでも陰鬱としていてネクラな奴ばかりだ。

どうやら日本という社会は、若い頃からマジメもワルも人生をエンジョイできない仕組みになっているらしい。このような状況が大人になってからも続く。毎年3万人も自殺する訳だ。

韓国焼肉「ジョーイ」
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この学園通りは夜になると屋台街にも変身する。トゥンシームアン近辺の夜市が外国人や観光客も訪れるのに対し、サッパシット通りの屋台街は100%地元民向け。値段も味も超ローカルだ。

隣のテーブルでシャワーを浴びたて来たばかりの女の子が、シャンプーの香りをプンプンさせながらグワイジャップ麺を食べていたりする。そんな通りの一角に安くて美味しい焼肉店があるという。

店の名前は「ジョーイ」。これは多分、英語のJOYから取ったものだろう。知人から是非食べに行こうと誘われた私は、二つ返事で了承した。何でも知人の友達がここでバイトをしているらしい。

学校帰りに焼肉パーティーですか?
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この店も学生客が多いようで、学校帰りの制服姿のグループが肉鍋を突いている。低価格のわりに物凄い量の肉と野菜が出てくる。オープンエアーで空の下で焼肉を食べるのは、さながら野外バーベキューだ。

ビアチャーンの生ビールを注文すると、かわいい駆け出しのチアビア嬢が注いでくれた。普通のレストランでは、ビール会社のロゴが入った超ミニスカートのチアビア嬢が出てくる。

ところがここではビアチャーンのTシャツにジーンズ姿で、この店の庶民性を物語っている。表情にまだあどけなさと照れ笑いが見て取れます(写真参照)。

ちょっとかわいいチアビア嬢
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タイで焼肉といえばヌアヤーンガオリー(韓国焼肉)と呼ばれる。

ちょうどレモンの搾り器のような肉鍋が出てくる。突起の部分で肉を焼き、下の溝の部分にスープを流し込む。

焼いて食べてよし。煮て食べてもよし。こうして焼肉としゃぶしゃぶを一つの鍋で味わえてしまうゼイタクな料理だ。

これがタイ式韓国焼肉だ
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溝には焼けた肉汁がしたたり落ちて絶妙のダシを提供する。

タイ人にも“鍋奉行”的存在の奴がいて、盛んに肉や野菜を鍋に盛ってリーダーシップを発揮。そして焼き上がると人の皿にポンポン乗っけてくれる。

タレは激辛と甘辛の2種類出てきた。唐辛子やにんにく、魚醤油やその他秘伝の味付けがあり、各店によって特徴がある。私は激辛に甘辛を少し足して程良い辛さに調整した。

左が激辛 右が甘辛のタレです
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日本や韓国の焼肉屋では、ロースやカルビなど肉の種類を指定して注文する。

ところがタイでは、巨大なボールにありとあらゆる肉や魚介類がこれでもかと言わんばかりにテンコ盛りになって出てくる。

肉は全てセットになっているようだ。ロースやカルビはもちろん、レバーやモツといった内蔵類も入っている。

大食い選手権か?肉のテンコ盛り
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イカや大きな車海老まで入っているのにはビックリした。肉だけ食べるとかなり脂っこいので、野菜も大量に煮て食べる。

香菜がいかにもタイらしいハーブの風味を添えてくれる。これに生ビールがとても良く合います。

韓国焼肉とは言うものの、こんな焼肉は大久保のコリアンタウンでも見たことがない。タイスキにせよ韓国焼肉にせよ、タイ人は外国の料理を自国流にアレンジするのが本当に上手い。

まるでギャル曽根になったような気分
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我々はこの日3人で行ったのだが、この肉と野菜のセットを2セット食べたところで満腹になった。生ビールもピッチャーで注文して、何杯も飲むとすっかり酔っ払った。

果たしてお会計は一体いくらになったのだろうか。驚いたことに3人でたったの五百数十バーツだった。これがウボンの中高生価格ということだろうか。タイ人にとってもこの値段は安い。

彼らは毎日なんて贅沢な暮らしをしているのだろう。これだからウボンでの生活はやめられない。

満腹でもう最高です
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この日は平日で知人は翌朝早い仕事があるとのことだった。そこでいつもの夜遊びには今日は行かないことにした。

タイでもたまには休肝日が必要だ(と言いつつビールはしっかり飲んだが)。

我々は苦しいほどに満腹感を味わいながら家路に着いた。この店もまた来ることにしよう。大変おすすめです。

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タイカラオケ「メーカラ」
2007/10/27(Sat)
タイカラオケ「メーカラ」
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タイに足繁く通う男の目的は女目当てである場合が多いが、そうでなければタイのカラオケ好きという人が結構多い。タイのカラオケは略してタイカラと呼び、熱心なファンがいる。

ジャンルはタイポップス、フォーク、演歌、民謡とバラエティーに富み、その何とも言えない甘く気伸びしたようなタイ独特のメロディーのとりこになった人は多く存在する。

彼らがタイに行けない間は、日本でタイスナ(タイスナック)あるいはタイレス(タイレストラン)と呼ばれる店に行ってタイカラを熱唱する。

タイスナの場末感がたまりません
taisuna

これらの店は普通のタイレストランとは大きく一線を画す。場所は大抵雑居ビルの地下か階上でひっそりと営業。営業時間は夜7時頃から始まり朝までやっている。

客層は8:2位で圧倒的にタイ人が多い。主に日本で働く水商売のタイ人女性と肉体労働系のタイ人男性で賑わっている。

当然のことながら日本人の舌に迎合しない本場のタイ料理が食べられる。豚の耳を使ったヤム(サラダ)が出てきたりするなど、普通のタイ料理屋とメニューや味付けも異なっている。

上野「タワンレンカフェ」
tawanleng

タイカラは何百曲も用意され、料理を注文すればカラオケは何曲歌っても無料というのが魅力的なシステムだ。因みにタイスナは純然たる健全な飲食店であり、キャバクラに相当するタイパブとは料金もシステムも全く異なる。

上野にあるタワンレンカフェもそうした店の一つ。仕事を終えたタイ人ホステス等で賑わうのは夜の12時を過ぎたあたりから。ルークトゥン(タイ演歌)を熱唱する怪しい日本人も訪れる。

「日本の中のアジアを探せ」を合言葉に、こうしたディープ系のタイレストランを捜し歩く日本人のグループも存在する。興味のある方は専門学術文献『ニッポンリトルアジア探検隊』(新紀元社)をお読み下さい。

ウボンの「メーカラ」
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さて私の知る限りタイには3種類のカラオケ屋がある。一つ目は日本と同じようなカラオケボックス。主に10~20代の若者が金をかけずに楽しめる人気スポット。

二つ目は風俗店。なぜか中国および東南アジアでは、カラオケ屋を隠れ蓑にした風俗店が多い。これはドュエットのために女性を置く必要があると当局に言い訳ができるためであろう。

そして三つ目がこの日私たちが訪れた純粋にカラオケを楽しむバーラウンジといった趣の店だ。店名は「メーカラ」。場所はパシージャルーム通りにある。入店すると女連れの知人にバッタリ遭遇してしまった。

店内は映画館のよう
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知った顔に遭遇するなどウボンの夜の世界は狭い。こんなところがウボンのいいところかも。店内は映画館と高級クラブが1セットになったような造り。映画館のスクリーンに相当する大画面上にカラオケの映像が流れる。このド迫力にびっくり。

これは大画面テレビではなく、ちゃんとしたワイドスクリーンに映写機で投影している。このスクリーンに対面するようにしてソファーとテーブルが並べられている。

客は飲み食いしながらソファーに体をうずめて歌を歌う。他の客が歌っている間は自分の順番を待つ。他の客が歌い終わると拍手をしてあげるのがマナーのようだ。私はセック・ローソーの「14イークラン」を歌った。

14イークラン
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この歌は成人した男性が美しい女性と出会い、14歳の時の初恋を思い出すという設定だ。そして「♪あなたは私が14歳の頃と同じなのがわかりますか♪」という歌詞が続く。

タイでこのような経験は私にもある。つまるところタイの女性とは、いい年した男をまるで14歳の頃の初恋のような状態にもう一度させてくれる魅力を持っているということだろう。

そんなことを考えながら私は一人ノロケ状態で何曲か熱唱した。映画館を貸し切ってカラオケをしているような気分で、自分が歌手にでもなったような感じだ。これはタイカラ好きにはたまらない。

もう一度14の頃と同じように…
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タイカラはタイ語の良い勉強にもなる。ありきたりの教科書を使った文章読解は何とも退屈だ。しかしねじり鉢巻でタイカラの歌詞を辞書で調べると、こちらが恥ずかしくなってしまうような甘い台詞を覚えられる。

この日は知人にご馳走になってしまった。ある程度の財産と地位があるタイ人は、いつも自分がオゴられて日本人に金を払わせることをよしとしない。お礼に今度は彼らが私を接待してくれる。

こうした彼らの厚意は、素直に受け入れてご馳走になった方がよい。その方が彼らの面子が立つのだ。日本式にバカ丁寧に何度もお礼を言う必要もない。要は彼らと一緒に楽しい時間を過ごしてあげればいいのだ。

メーカラのカウンター
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「タイ人は相手が楽しんでいる姿を見て自分も楽しくなる」とある知人が私に言った言葉が印象に残っている。上下関係や貸し借りでしか相手との関係を築けない日本人にこうした発想は出てこない。

普段はパソコンでタイカラのVCDを再生して練習を積み、こうした店で日頃磨いた歌唱力を披露するのがタイ人のカラオケの楽しみ方のようだ。私も練習してまた来ることにしよう。

飲んで歌ってすっかり楽しんだ我々は、お決まりの飲酒運転で家路へと向かった。
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