ウボンのロウソク祭り
2008/07/13(Sun)
ウボンのロウソク祭り
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ウボンラチャタニと言えば、蝋燭祭りが有名だ。正式名称は、「安居ろうそく行列伝統祭り」と言うらしい。ウボン市行政当局と書いてあるところをみると、地方自治体の公式行事らしい。

どうりで大掛かりな訳だ。今ウボン市内のいたる所で、ろうそく細工や山車の製作が急ピッチで行われている。たいていはお寺の境内を利用して、製作が行われている。

この時期になると、ウボン市内のあちらこちらから焼けたロウの煙と臭いが漂ってくる。祭りの近いことが嗅覚を通して実感できる。街角の商店やセブンイレブンにも奉納用のロウソクが店頭に並ぶ。

こんな感じで製作の真っ最中です
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知人のウボン女性が昼休みを利用して、ロウ細工を作っているお寺の一つに私を車で案内してくれた。外国人ならきっと見たいでしょう、という彼女の温かい申し出に私は二つ返事で承諾した。

みんな熱心かつ楽しそうにロウ細工を作っている。蝋人形や様々なロウ製のオブジェと言っても、全部がロウで出来ている訳ではないようだ。まず骨格や土台となる部分を木や石膏で作る。

そしてその上にロウを塗り固めたり、ロウ細工を貼り付けたりして芸術作品を制作していくようだ。これは興味深く、私は食い入るように見ていた。この作業工程は、分業体制になっていた。

皆さん熱心に作っています
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奥の作業台では、蝋人形に貼り付けるロウ製の装飾を作っていた。すでに形取られた金型があり、そこにロウを流し込む。ロウが固まったら枠から取り出す。そして余分なロウを取り除く作業だ。

私が興味津々に見学していると、作業をしている人が笑顔で「やっていきませんか」と声を掛けてくれた。聞けば飛び入りで手伝わせてくれるらしい。やはり田舎のタイ人はいい人が多い(涙)(T_T)。

バンコクで見知らぬタイ人から親しげに声を掛けられたら要注意だが、ウボンではそんな心配は全くない。みな善意の人と思ってよい。知人のウボン女性も一緒に椅子に座って、私たちは作業を手伝わせてもらった。

さあ私もロウソク細工作りに挑戦
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キリの先端のようなニードルを使って、キレイに余分なロウを取り除いていく。「こっちの方が簡単だよ」と易しい方のロウ細工を渡してくれた。やってみると結構面白くてハマってしまう。

昔、日本の縁日であった砂糖菓子の型抜きにそっくりで、私は懐かしくなってしまった。「のどが渇いたら冷たい水があるよ」と、ミネラルウォーターと果物のランブータンまでくれた。何ていい人たちだ。どうやら彼らはこの辺りの地元の人のようだ。

今は仕事そっちのけで、祭りの準備に大忙しといった感じ。地域の住民が協力して菩提寺のロウソク山車を製作しているらしい。ちょうど日本の町内会が、神社の神輿をみんなで作るのと同じ要領であろうと私は想像した。

こんな感じでロウを切り取っていきます
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我を忘れて、私たちは昼休みを過ぎて1時半頃までついつい熱中してしまった。タイの職場の昼休みも12時~1時だが、日本と違って1時までに1秒たりとも遅れずに戻って来い、というものではない。

2時に戻ったところで「テメー今何時だと思ってんだ!」などと吠えるバカはいない。何とものんびりした職場だ。キ○ガイと鬱病患者が多い日本の会社と大違いだ。

帰りがけに入り口の受付のような所にタムブン(喜捨)ボックスがあった。知人が20Bを入れたので私も続いた。これで十分らしい。

上手く切り取れました
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もしこれがバンコクなら、「ろうそく祭り見学半日ツアー(ロウソク細工体験付き)1000B~(送迎付)」などとビジネスライクになるのだろう。ところがウボンでは20Bで楽しい異文化体験が可能だ。

ウボンにはまだ古き良きタイのしきたりや笑顔が残っているように感じます。このおだやかさや優雅さは、いつまでも忘れずに残っていてほしいと私は思います。

ウボンのろうそく祭り当日だけ来て帰るのもいいですが、早めに来てこのように製作中のロウソク山車を見学するのも楽しいものです。

そして是非「ミーアライハイチュアイマイカップ(何かお手伝いできることはありますか)」とウボン人に声を掛けてみて下さい。きっと大歓迎されてロウソク細工作りを手伝わせてくれることでしょう。

作業場の受付
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どうかタムブン(喜捨)もお忘れなく。最低20B以上のお布施をすれば十分です。この日は昼下がりのウボンで、とても楽しくて貴重な異文化体験をすることができた。

長い昼休みを終え、私は知人が運転する車でオフィスに戻った。

追伸:またウボンを離れるため、残念ながら今年のろうそく祭りをウボンからレポートできません。雰囲気を感じ取りたい方は、当ブログの2007年7月版をご覧下さい。


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カーオムーデーンと世界経済
2008/07/02(Wed)
ナコーンパトム2
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久しぶりにウボンに帰ってきた。いつものように昼食の時間になると、今日はカーオムーデーン(焼き豚ご飯)とクイッティオ(米麺)の2グループに分かれて行くことになった。

日本のサラリーマンの場合、毎昼食に食べる物は違っても、一緒に食べる面子はいつも同じだ。昼食の派閥というものが完全に出来上がっている。

タイ人にも派閥らしきものはあるが、昼食時になると何を食べたいかによって着いて行くグループを決める。まず最初に誰かが「今日ワタシ××が食べたい」と言い出す。

店内
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そしてそれに同調する者が「じゃワタシも」となり、幾つかのグループに分かれて昼食に行くことになる。このプロセスは12時になるや、ほんの1分ほどで決まってしまう。

昼食を一緒に行く人で選ぶ日本人と、食べたい物で選ぶタイ人。タイ人の方が余計な人間関係に惑わされず、食欲の赴くまま素直に生きているように感じる。

私はカーオムーデーンが食べたかったので、こちらに着いて行くことにした。場所はジェーンサニット通り沿い。ウボン技術大学前のウッパリサン通りを入ったすぐ左側にある。

カーオムーデーン
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店名はナコーンパトム2。1軒目が繁盛したので、2軒目を出店したとのこと。昼時になると近くの勤め人や学生で店は賑わってきた。一口食べて確かにウマイ。こんがり焼いた香ばしいチャーシューをケチケチせずにテンコ盛りにしている。

チャーシューの他にタイ風のサラミも入っていて美味だ。甘辛の味付けと共に、中華料理のスパイス五香粉がよく効いている。店内を装飾する中国の書や観音像から判断して、店主は中国系かもしれない。

これで普通盛り30B(90円)。壁に掛けてあるメニューをよくご覧頂きたい。値段の所が新しく張り替えられている。つい先日までは、タマダー(普通盛り)が25Bで、ピセー(大盛り)が30Bだったそうだ。

ナコーンパトム2のメニュー
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昨今の世界中を取り巻く食糧価格の高騰が、こんなタイの田舎町にまで影響を及ぼしているのを知って驚いた。ウボンでも米とガソリン価格の高騰に人々は悲鳴を上げているという。1日3食とも外食することが多いタイ人にとって、レストランの値上げはさぞや懐に響くことだろう。

わずか5B(15円)の値上げだが、率にして何と20%。昨日まで600円のラーメンが、今日から720円になったら日本のサラリーマンも悲鳴を上げるだろう。「物価は上がっても月給は上がらずさ」とウボン人の知人がこぼしていた。

またウボン庶民の足であるバイクに関しても、ガソリン価格の高騰で自転車に乗る人が増えているという。タイ人が嫌う暑くて疲れるだけの自転車に乗り始めるとは、この物価高は相当深刻のようだ。

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一見何の変化も無いように見えるのどかなウボンの田舎経済。しかし世界経済の潮流から逃れることはできず、その影響がじわりじわりとウボン庶民の生活にまで浸透してきているのを実感した。

追伸:最近掲示板の荒らし行為が頻発するため、コメント欄を休止します。これまで心温まるコメントを下さった方々には心よりお礼申し上げます。

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