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正月のトゥンシームアン
2009/02/22(Sun)
正月のトゥンシームアン
P1010310

今年もトゥンシームアンの正月は、大勢の人手で賑わい大盛況の内に幕を閉じた。屋台村などという小規模なものではなく、それはもうタイ式巨大テーマパークといった感じだ。

数千人の人手は確実に出ているだろう。駐車してある車のナンバーを見ると、ウボンだけでなくシーサケートやヤソートン、アムナートチャルーンといった付近の東北県も多い。

あたかも仙台の七夕祭りや青森のねぶた祭りのように、タイの東北地方一帯からウボンに人が大挙して集まって来る。娯楽の少ない田舎なら尚更のこと、この種の祭りは異様な盛り上がりを見せる。

大勢の人手
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こうしたトゥンシームアン公園の大イベントは、正月やロウソク祭りの時に行われる。祭りの規模と人手の数は、ロウソク祭りの方が圧倒的だ。大混雑を避けてタイの田舎生活をまったり味わうなら、正月祭りの方がくつろげる。

定番であるタイ料理の屋台やレストランは、星の数ほどはあろうか。特設ステージではタイ伝統芸能の歌や踊りが延々と続き、観覧は当然無料。チャチではあるが、仮説の遊園地までがオープンしている。

観覧車やメリーゴーラウンド、ゴーカートにミニジェットコースターまである。しかしこの種の施設はスリルを最優先する余り、安全性に大いに問題がある。そんな私の心配をよそに、ウボン人は大絶叫をあげて楽しんでいる。

ウボンの猿で~す あーヒマだ 客が来ねーよ
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見せ物小屋があったので10B(30円)を払って入ると、大きな蛇や猿回しの猿が所在無くたたずんでいるだけだった。インチキさやバカバカしさが、日本の見せ物小屋とそっくりなので笑ってしまう。

そんな出店の横で、タイ陸軍は射撃の屋台を開いている。本物のM16自動小銃やコルトガバメントといった自動拳銃を100B(300円)ほどで撃たせてくれる。軍の小遣い稼ぎとPRが目的のようだ。日本じゃ考えられない。

出店の屋台は、飲み食いやエンターテイメント系ばかりではない。ウボン市役所やラジャパット大学の活動を紹介したり、タイ赤十字や寺院の慈善活動を紹介してチャリティーを催していたりもする。

タイ陸軍の射撃屋台
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コピー商品のおもちゃ屋や海賊版のソフトを売る店も多い。ギャル系の服を売る店には女の子が群がり、20バーツ均一で生活雑貨を売る店には主婦が殺到。もう何が何だか訳がわからない。でもこの猥雑さタイなのだと思う。

タイ人が整然と均一に統制の取れた行動を取ったらタイ人じゃない。一人ひとりが自分勝手に振る舞い、メチャクチャな混沌と無秩序の中からタイ人のパワーやタイという国の面白さや魅力というものが出てくるのだと思う。

しかし何といっても最もタイらしさが溢れる屋台と言えば、毎度おなじみのインチキゲーム屋台であろう。今年も射的、輪投げ、瓶釣り、ビンゴ、クジ引き、ボール投げ、ダーツなどありとあらゆる出店が並ぶ。

出ました!インチキ詐欺ゲーム屋台
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やってみるとこの種のゲームは想像以上に難しい。まあ簡単だったら景品を客にすぐ持って行かれるから当然か。しかしその景品がハローキティーやドラえもんのコピー商品だったり、100Pipersといった安ウイスキーだったりする。

この場末感が溢れる安っぽさがウボンの魅力だ。ウボン人はそんなチンケな景品のために白目をむいて夢中でのめり込んでいる。タイ人は射幸心を煽るギャンブル性の強いものが本当に大好きだ。

こんな金をドブに捨てるようなことをして、私は「なんてバカな連中だ」と当初は思っていた。しかし今はもっと好意的に解釈している。タイ人は今日一日、いや一分一秒でも刹那的享楽的に毎日を楽しんで生きている。

皆さん本当に楽しそうです
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彼らは明日のことなど思い煩らわない。逆に日本人は、明日や将来の事をことさらに取り越し苦労で悩み心配し、今日一日を楽しく生きられないのではないだろうか。

あるいはタイ人は楽しみながら「喜捨(タムブン)」をしているのではないだろうか。タイ人はこの世で喜捨をした人ほどあの世で極楽浄土に行けると信じている。

従ってタイ人詐欺師に金を巻き上げられたり、タイ人のおネエちゃんに金を持ち逃げされても怒ったり嘆いたりしてはいけない。「喜捨」をしたと思えばいいのだ。

自分がタイに居ることを実感します
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死ねば極楽浄土、来世(チャートナー)ではきっと良いことがあるでしょう。タイでは文字通り「喜」んで金を「捨」ててあげましょう。でなきゃあタイでの生活は楽しめません。

そんなことを勝手に一人ゴチしながら、私はフラフラと縁日を見て回っていた。しかし今年のトゥンシームアンは例年と何かが違うような気がする。何か欠けているような感じだ。一体何が違うのだろうか…

屋台で酒を買おうとしたが売っていない。売り切れかと思い別の屋台も回ったが、全ての屋台でアルコール類を一切売っていない。冗談じゃない。辛いタイ料理をつまみながら、小学生じゃあるまいしコーラなど飲めるか。

原因はこれか
P1010300

法改正でアルコール類に対する規制が、一層強化されたのだ。酒を売っても飲んでもいけない場所として、寺院、学校、公共機関、公園、医療機関等が挙げられている。違反をすれば、6ヶ月以下の懲役か1万B以下の罰金と書いてある。

こんな規制で一体社会がどれほど良くなるのか私は全く理解できない。他にしなければならない施策が沢山あるはずだ。以前は何でもアリだったタイ社会が、今では何でもダメになりつつあるように感じる。

私がタイに来始めた2000年代以降、タイは年を追う毎にあれもダメこれもダメのエセ品行方正国家になっているような気がする。そしてこの傾向は、タクシンが政権を取った時期と一致する。

ビンゴ屋台
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そして今回の飲酒規制も、ソムチャイ政権によって実施されたと聞く。ソムチャイはタクシンの義弟で操り人形だと言われるが、悪政も見事に引き継いでいるらしい。

私は昨年のPAD(黄色シャツ)とUDD(赤シャツ)の国内騒乱を対岸の火事のように見ていた。しかし酒の恨みだけではないが、PADの肩を持ちたい心情にかられる。

タクシンは口でキレイ事を唱えながら、実際は権力を使って私腹を肥やし脱税までしていた。2009年に入ってからもタイへの帰国と政権復帰を主張しているが、凍結された自分の国内資産を取り返したいのが本音と見てよい。

ラブラブのカップルたち
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PADの空港占拠は迷惑この上なかったが、腐敗したタイ政治に荒療治的なショック療法が必要だったのではないだろうか。そして今や民主党政権のアピシット内閣である。

飲酒の規制も撤廃されて、元へ戻るのではないかと知人のウボン人は分析する。振り過ぎた振り子は、必ず元の方向へ振り戻る。タクシン系政権下で実施された数々の悪政や改悪も、アピシット政権で続々と元通りになるのではないか。

終戦直後の日本が天皇制の廃止をも視野に入れた行き過ぎた民主化への反動から、逆コースと言われる復古的な保守政治へと180度転換したのと同様な流れがタイにも起こると言ったら言い過ぎか。

現在のタイに必要なのは「足るを知る経済(セタキッポーピアン)」だ。少なくとも酒規制だけは撤廃してくれ。頼んだぞアピシットさん!

aphisit

「足るを知る経済(Sufficiency Economy)」
プミポン・アドゥンヤデート国王陛下が広められた哲学であり、すべての人々が生活を送っていく上での指針として中庸(a middle path approach)を強調するものです。(タイ大使館HPより)

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