スポンサーサイト
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
ウボンに日本軍捕虜収容所があった
2010/11/30(Tue)
ウボンに日本軍捕虜収容所があった
TungSiMuang28

ウボン市民の憩いの場、トゥンシームアン公園。この公園の一角にひっそりと立つ石碑がある。この石碑が我が国と深く関わりを持っていることを知る日本人は少ない。

これこそが、戦時中ウボンにあった日本軍捕虜収容所に収容されていた連合軍の捕虜たちによって、戦後に建てられた石碑である。

1941年(昭和16年)12月、日本とタイは日タイ同盟条約を締結し、日本軍はタイに進駐。当時、インドシナの戦場において日本軍は破竹の勢いで連戦連勝中。多くの連合軍兵士が捕らえ、捕虜としてタイに連行されてきた。

Monument of Merit
4083253198_af19f2422e_z

映画「戦場にかける橋」は、こうした捕虜を使ってタイとビルマを結ぶ泰緬鉄道を建設した実話である。そしてウボンにも日本軍の捕虜収容所があったらしい。

この収容所にはアメリカ、イギリス、オーストラリア、オランダの兵士が収容されていた。連合軍捕虜の生活環境は劣悪で、水や食料、衣服にも事欠く有様であった。これを見たウボン人たちは哀れみと同情を禁じ得なかった。

そこでウボン人たちは危険を顧みず、密かに飲食物や衣類を差し入れることを始めた。差し入れが発覚して厳しく罰せられた捕虜もいたが、ウボン人は援助物資を送り続けた。

おーい!太平洋戦争の終結は1945年だぞ~(いいかげんな石碑)
4083430902_e368f30f19_z

この援助は日本が降伏するまで続けられ、このお蔭で命が助かった捕虜も多かった。戦後、こうしたウボン人の慈悲に感謝の意を表し、顕彰するための石碑が元捕虜たちの手によって建てられた。

これがトゥンシームアン公園に立つ「アヌ・サーワリー・ヘンクワームディー(The Monument of Merit)」である。

折しも、ウボンはベトナム戦争中に米空軍基地の拠点となり、ウボンに駐留することとなった元捕虜やその子息がいた。そこで彼らはこの石碑の建立を祝う式典を始めた。

記念式典1
SunNovember201081611_pr8624-1

現在でも毎年11月11日の退役軍人の日になると、各国から元捕虜やその家族がウボンを訪問し、往時のウボン人による善意を偲ぶ催しが行われている。

ちなみにアメリカでは、11月11日の退役軍人の日(Veterans Day)は祝日になっている。

ウボン側においても、この石碑の由来とウボン人による善意の歴史について、後世に伝えていく取り組みがなされている。

記念式典2
4123972980_c11999910e_z

このような連合国側、タイ側の視点から見た大東亜戦争について、日本ではほとんど耳にすることがない。よってウボンにあった日本軍捕虜収容所についても、あまり知られていないのが現状だ。

私はこのウボン人の取った行動は、純粋な仏教的善意によるものだと想像している。バンコクで発生したような「自由タイ」による反日レジスタンス活動ではないと思う。

「困っている可哀相な人がいたから助けた」というだけではないだろうか。美談ではあるが、日本人としては複雑な心境になる。

p002

それにしても、今から65年も前にウボンに日本人が住んでいたとは驚きだ。今でも十分ド田舎なのに、当事はどんな所だったのだろう。

調べてみると、大川塾(三期生)の高木文造という人がウボンで終戦を迎えたという事実が分かった。大川塾とは、正式には南満州鉄道株式会社東亜経済調査局付属研究所と言い、東南アジアに関する調査・研究機関である。

今でこそタイ語の学習人口やタイ語学校は多いが、戦前にタイの専門家を養成する学校が日本にあったとは驚きだ。彼らが日本軍の南方進出を支えた語学要員であったのは紛れも無い事実である。

大川塾(出典:手記で綴った大川塾)
ookawa juku1

しかし当時20歳前後であった彼らが、純粋に東亜の解放と独立の礎になる覚悟があったのも事実だと思う。そして彼らの東南アジアとの関わりは、戦後も続くことになる…

このようにウボンと日本とを結ぶ埋もれた歴史の存在を知ったことは、管理人にとって非常に興味深かった。また大川塾とその塾生にも関心を持った。

こうしたテーマはこれからも追求し、面白い事実がわかれば紹介していきたいと思っている。

今回はちょっとカタい歴史のお勉強の話でした。

p001

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ

タイ・ブログランキング
スポンサーサイト
この記事のURL | ウボンの日常 | CM(6) | TB(0) | ▲ top
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。