WE♥UBON
2012/05/06(Sun)
WEUBON
P1010397

「私は日本」について言及すれば、「WEUBON」についても書かない訳にはいきません。

ウボンの街中を歩くと、至る所にこのステッカーやTシャツを着た人を見かける。これについて以前のブログで書いたこともある。

しかしこの「WEUBON」は、何も牧歌的な郷土愛からやっている訳ではなかった。このメッセージには、ある政治的な意味が隠されていたのである。

現在のウボン市長(ナーヨックテーサモントリー)は、ロッジャナー・ガンティナンさんという女性の方です。2009年のウボン市長選の際、ロッジャナー候補を推したのがグルムナコンウボンという団体。

一方、その対抗馬としてラッタウッ・シータンラット元ウボン県議を推したのがグルムラックウボン(ウボンを愛する会)で、そのロゴマークが「WEUBON」という訳だったのです。

ウボン市長ロッジャナー・ガンティナン氏
DSC_0150-98507_238x238

ウボン市長が女性なのは、何もウボンで女性の社会進出が進んでいるから、では決してない。実はこのロッジャナーの亭主は、グリアン・ガンティナンというウボン県選出の元国会議員です。つまりダンナの七光りで市長に当選したという訳です。

このグリアン・ガンティナンという男、ウボン県政界の重鎮というかウボンを牛耳る影の黒幕です。元々は民主党に所属していたものの、これを裏切ってタクシンのタイラックタイ(タイ愛国党)に入党。

しかしタクシンがクーデターで失脚し、タイ愛国党も解党処分に。グリアンも党幹部だったため、5年間の公民権剥奪処分となる。これで国会議員に立候補できなくたったため、息子のウォーラシット・ガンティナンに白羽の矢を立てる。

現在はこのウォーラシットが、タクシン系赤シャツ派のプアタイ党所属議員として議席を保持。つまり女房がウボン市長、息子が国会議員、更に弟のガーン・ガンティナンもナーヨックオーボージョー(県行政機構議長)を過去に務めた政治屋ファミリー。

そして一家で「ボーリサット・ガンティナン・ジャムガット(ガンティナン株式会社)」という建設会社を経営している。政治家一族で土建屋を経営という、これはもう田中角栄を彷彿とさせる絵に画いたような汚職の構造だ。

P1010395

タイの地方都市ではまだこうしたことがまかり通っているのである。当然、これに反発する動きや集団も存在し、それがグルムラックウボンとして組織されている。

タイの東北地方は赤シャツ派の拠点として有名だが、ウボン県では民主党勢力も負けてはいない。ウボン県選出の下院議員11名中、民主党議員が3名もいるほどだ(プアタイ党は4名)。*2007年選挙時

つまりグルムラックウボンは決して少数派ではないのである。長々と書いてきたが、ウボンの県政に興味がある日本人は10人もいないと思うので、この辺で筆を置こう。お近くにウボン人がいれば、この話題を振ると乗ってくるかもしれません。

逆に「アンタ日本人のくせに何でそんなこと知ってる!」と不審に思われるかもしれません。いずれにせよ、このロゴマークをつけた人々は反タクシン・反赤シャツ派ですので、そのことを念頭に置いてお付き合い下さい。

今回はちょっと硬い政治の話題でした。

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ

タイ・ブログランキング


スポンサーサイト
この記事のURL | ウボンの日常 | CM(4) | TB(0) | ▲ top
| メイン |