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バンコクのチャイナタウン
2006/10/28(Sat)


自分が学生になった時すでにジュライホテルは廃業していた。この貧乏バックパッカーに愛された暗黒系監獄旅社の伝説は、クローン黒沢や小林紀晴の本を通してしか知らない。一度は泊まってみたかったが、今は写真の通り廃墟になっている。廃業の原因は、このホテルの経営上の問題かもしれないが、タイという国の経済成長と共に消え去る運命だったのかもしれない。

発展途上国から中進国へと脱皮を図るタイにとって、この種の後進性を象徴する「名所」は、消えて無くなってほしいのかもしれない。そしてタクシン政権によって、あれもダメこれもダメの健全社会、カネが全てで何でも金ピカ最新設備の社会が誕生してきた。この路線を突っ走るのかと思いきや、彼がクーデターで「国外追放」になったのは面白い。クーデターによってタイの人々は伝統的タイ社会への懐古傾向にあり、成長は一時ストップすると言われている。

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一人孤軍奮闘を続けてきた楽宮旅社もついに廃業に追い込まれてしまった。数々の伝説を生み出してきたこの宿も、ご覧の通りシャッターが閉まり、今は見る影も無い。タイの紀伊国屋書店で、復刻版の谷恒生「バンコク楽宮ホテル」を買って読んだ。この小説で1980年代の魔都と呼ぶに相応しい中華街や、当時の日本人貧乏旅行者の様子までよくわかって面白い。現在のタイと比べると隔世の感がある。

ジュライホテルの全盛期は、日本のバブル期であろう。円高で日本人は、楽宮旅社からホテルのランクを格上げしてここへ移ってきたと聞く。ジュライの廃業と共に、堕落退廃系の日本人バックパッカーは、カオサンや遠くプノンペンへ移動して行った。さすがに今は麻薬で自暴自棄となる者は少ない。しかし「自分探し」という迷宮に陥り、日本で居場所が無いニートやフリーターのための避難場所を、カオサン等のアジアの安宿街が提供していると言われている。日本での引きこもりに対して、海外での引きこもりは「外こもり」と言うのだそうだ。
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そしてヤワラーの暗黒系旅社の“最後の砦”と言えば台北旅社であろう。別に金が無い訳ではないが、お化け屋敷に入る感覚で泊まってしまった。クーラー無しで250B。例えるならば、東京のホテルニューオータニに泊まれる外国人が、古き日本情緒を味わいたくて、浅草界隈の木賃宿に泊まるようなものか。本当にここだけタイの経済成長から取り残されている感じだ。宿のオヤジも暗黒街の怪しい臭いをプンプンさせている。付近にも化け物のような女性がウロウロしている。日本のドキュメンタリー番組でよく刑務所の中をリポートしている。台北旅社は、日本の刑務所以下の汚さだ。こんな所に金を払ってまで興味本位で泊まるのはお勧めできない。

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コメント
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ジュライ世代からすると台北は高いホテルなんですよ。スリクルンは儀式に使うホテル。
2007/02/13 21:14  | URL | アロイマイ #-[ 編集]
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