ウボンのタラート
2007/04/15(Sun)
ウボンのタラート


タイにはタラートと呼ばれる市場があります。

通り沿いの小売りの商店やビッグCといったスーパーマーケットで買い物をする人も多くいますが、ウボンでは昔ながらの市場で買い物をする人の方がまだ多数派のような気がします。

これは市場が歩いて行ける範囲にあるということもありますし、何と言っても安くて新鮮であるということが一番の理由だと思います。

野菜類はその日の朝にもいできたばかり。魚はまだ桶の中でピクピク泳ぎ回っている。鶏や牛・豚肉などもきっとその日に殺してさばいたばかりでしょう。

これほど新鮮な食材であれば、もう何を作ってもウマイでしょうね。

奥に見えるのがムーン川です
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こうした市場でのタイ人の買い物の仕方を見ていると、その日に必要な分だけ買っていることがわかります。

冷蔵庫で保存などしないようです。暑い国なので痛みが早いということもありますし、だいいち日が経ったものはおいしくありません。

毎日タラートに行って、その日に取れたばかりの食材を一日分だけ買って来るようです(“ジャーイタラート”で市場に買い物に行くの意)。実に合理的でグルメな人たちです。

そんな訳だからタイ人のご家庭の冷蔵庫はいつも空っぽです。水とジュース・ビール位しか入っていません。我が家の冷蔵庫もそうです。

ネーム(ソーセージ)はいかが?
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間違っても食べ残したものを冷蔵庫に入れて翌日チンして食べる、などというマズくてセコいことはしない。

余った食べ物は豪快に全部捨てます。庶民でさえこうなのですから贅沢な暮らしです。

またお惣菜も売られています。小さなビニール袋に空気をパンパンに膨らませて、グリーンカレーなど様々な食材を一食分入れて売っています。

値段はどれも10Bほど。1食わずか30円ほどで済んでしまいます。近くのレストランで食べればその倍はかかるといっても、たったの20B(60円)です。

タイ人にとってもこの値段は激安です。彼らは何と豊かで贅沢な暮らしをしているのでしょう。

タムブン(喜捨)する人も多くいます
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タイは未だ発展途上国といっても、それはGDPや平均賃金、貯蓄額といった貨幣価値に円やドル建てで換算した場合の話し。

貨幣経済とは離れたところで農作物は熱帯雨林の好天候の下でいくらでも収穫でき、大メコン川で取れる魚は尽きることが無く、家畜も豊富にいます。

ここでは食うのに困っている人などいませんし、熱帯なので路上に寝ても凍え死ぬこともありません。つまり金が無くともタラフク食べて生きていかれる社会です。

こう考えると最近日本で問題になっているネットカフェで寝泊りをしているフリーターや派遣社員といった格差社会の底辺にいる“新ホームレス”の人たちよりもウボン人の方がずっと豊かな生活をしているように思います。

採れたての新鮮な野菜です
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バンコクや他のタイの都市にあるタラート(市場)は、屋根付きのアーケードの中で営業する常設のマーケットです。

しかしここウボンでは写真にあるような伝統的なタラートがまだ多く残っています。ここは私の家のすぐ近所のタラートです。

時間になるとどこからともなく商人がやって来て、路上に店を構えます。木の台の上にゴザを敷き、その上にドカッと商品を並べて自分もアグラをかいて座って売ります。

面白いのはその営業時間。市は早朝と夕方しか開かれません。昼間と夜はただの通りになっていて、この通りが朝と夕に市場になるとは想像もできません。

市場というより「いちば」という感じです。三重県の四日市は、室町時代に四が付く日(4日、14日、24日)に市が開かれたのが由来だそうですが、ウボンのタラートもそんな感じの市場です。

信長の楽市楽座もかつてはこんな感じだったのではないでしょうか。こうした昔ながらのタラートは、すぐお隣のラオスにはまだ多いですが、タイでは段々と少なくなってきました。

お母さんのお手伝いです
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買い物をするともうこぼれんばかりの笑顔で接客してくれる店があります。たかが30円ほどの買い物でこんなにもニコニコ笑顔で接してもらうとこちらが恐縮してしまうほどです。

彼らは決して営業スマイルをしている訳ではないと思います。根っからの素の状態がそうさせるのでしょう。本当に無邪気で幸せな人たちです。

ウボンの面白いところの一つに、店で買い物をしたりレストランで食事をしたりすると店の人から「あなた見かけないけどどこの人?」と聞かれることがよくあります。

そんな時私はニヤッと笑って「ターンジャンワットカップ(別の県です)」と答えます。心の中では「やった、タイ人に見られた」と思っています。

相手はふ~んと不思議そうに私の顔を眺めたり、「どこの県よ!」などと更に突っ込んできたりもします。バンコクや他の都市ではこういうことはまずありません。
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コメント
- うらやましいですね -
おっしゃる通り、タイの人々の方が「幸せそう」に見えること多いですね。「食が豊か」ということは、人間の生活の根源に関わる問題ですものね。日本はお金持ちで、アジアが貧乏で可哀想なんて考えている人が日本には多いけど、タイで餓死なんて、聞かないですよね。お寺行けば、ご飯食べさせてくれるそうですし。
2007/04/17 11:15  | URL | w.hitoshi #-[ 編集]
-  -
街中は毎日市場が開かれていいですね。タラートノーンブアにはたまに行きますが、うちは田舎なので、村では週に1回。隣近所の村はまた違った曜日ですのでほとんど毎日バイクにかみさんと、子供を乗せて買い出しに出かけてます。買い出しだけで一生を終えてしまうかも・・・^^;
2007/04/17 20:48  | URL | tanuki #-[ 編集]
-  -
タイ人と比較して、日本人はどうしていつもあんなにツマラナそうに見えるんでしょう?

それにしてもtanukiさんの生活は、ウボンから更に田舎とはディープ過ぎ。私より面白いブログが書けるんじゃないですか。
2007/04/18 00:03  | URL | #-[ 編集]
- 村の生活は楽しいです -
こんにちは。
滅相もございません!panyaaさんのように文才もありませんし。毎日これといって変わったこともなく、ただ娘と、かみさんの連れ子とかみさんと普通に楽しく暮らしているだけなので。楽しいことと言えば、田圃仕事のないときに朝から「酒飲もうよ!」と近所の人が呼びに来てくれることくらいでしょうか?タイ人は薄めのソーダ割りが好きですが、私は結構いける口で私には濃いめにしてくれるところがなんとも気配りがうれしいです。どこにいってもご飯や果物やお酒を振る舞ってもらったり、振る舞ったり。最初は昼飯時に誰かが来てご飯食べるのは抵抗がありましたが、今では普通で、大抵村の誰かが一緒にご飯食べてます(^-^)
2007/04/18 19:48  | URL | tanuki #-[ 編集]
-  -
素敵なご家族と村人に囲まれてウボンでの幸せな生活が眼に浮かぶようです。

私も村に行った時には似たような体験をよくします。
酔いつぶれた時に蚊の大編隊の襲撃を受けて体中がボコボコに腫れたのには参りましたが、、、、
2007/04/20 13:21  | URL | #-[ 編集]
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