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カフェーinウボン
2007/05/24(Thu)
カフェー「アタミ」


タイにはカフェーと呼ばれるナイトスポットがある。カフェーと言ってもコーヒーを飲ませる店とは何の関係もない。例えるならば“場末系ショーパブ”といった感じの店だ。

中に入るとガランとした殺風景で広く薄暗い店内。そこかしこに白いテーブルと趣味の悪い真っ赤なビニール革のソファー席が点在。そして中央に日本の小学校の体育館にあるようなショボい舞台がある。

この舞台で歌手がルークトゥンやプレーンプアチーウィットといったタイの演歌・フォークソング系の歌を歌う。間違ってもタタヤン、マーシャといったタイポップスは歌わない。

客は歌を聴きながら酒を飲んだり食事をしたりする。純粋にレストランとして利用する人も多く、味の方も悪くない。店員はテキパキと空いたグラスに水割りを作っている。

アタミの入口
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客は気に入った歌手がいれば、100Bほど払って折り紙で輪っかをつないで作った首飾りを購入して歌手の首に掛けてあげる。これが歌手へのチップとなる。好みの歌手がいれば客席に呼ぶこともできる。

彼女たちは純然たる歌手にすぎないのだが、お互いにフィーリングが合ってお小遣いの折り合いがつけば店外デートも可能という、何だかよくわからないいかにもタイらしいシステムの店だ。

流行の先端を追う若者は、こんな店はダサくてまず来ない。主な客層は懐に余裕のあるタイの中高年といったところだ。私の友人たちも普段はほとんど来ないらしい。

「ビアリオーがたったの39Bポッキリ!」などという看板が妙に哀愁を誘う。このようなカフェーの安っぽさがマニアにはたまらないらしい。あまりの場末さにおかしくて涙が出そうになる。

この安っぽい首飾りがたまりません
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こうしたカフェーと呼ばれる店は、以前はタイの至る所にあったようだ。しかし今では絶滅の危機に瀕しており、バンコクではほぼ壊滅状態。ここウボンでもわずか4軒を残すのみとなってしまった。

もしタイに文化庁なる役所があれば、間違いなくカフェーをタイにおける“重要無形文化財”に指定するだろう。カフェーがユネスコの「世界遺産」に登録されるにはもう少しハードルが高いかもしれない。

一軒目に紹介するのは「アタミ」。チャヤーングン通りから空港方面に曲がり、一つ目のソイを左折した所にある。店名の由来は「熱海」であろう。この辺り一帯は殺伐としていて夜はかなり怖い。

日本人など全く来ないだろう。このアタミは、マッサージパーラーも併設している。後学のために視察に入ると、何とヒナ段に座っていたのは歌手の中尾ミエではありませんか。なぜ彼女がここに?

髪は女の命
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ドアを開けてから10秒ほどで店を出て隣のカフェーに入る。どこのカフェーも、店にいる女性歌手の平均年齢は30~40歳代といったところだ。若くても20代後半。

私個人的には熟女マニアではないので、水と緑の“年増園”遊園地はあまり好きではない。しかし通に言わせれば、カフェーにいるお姐様方のいやし系の萌えのキャラクターが何ともいえない魅力でまったり感に浸れるのだろう。

カフェーの熟女たちは、バンコクのパッポンやナナプラザの女のようにはスレていない。客の金が目当てではないといったら嘘になるが、そればかりとも言えない。少し話しをすれば、妙に客に惚れっぽいところも持っているのがわかる。

腐っても鯛女などと言ったら失礼でしょうか。でも若くてよし、老いてもまたよしというのがタイの女性なのかもしれない。中には50歳に近い“人間国宝的”な大御所の歌手も存在する。タイの美空ひばりかお前は。

色白は美人の証
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世の男が若くてキレイな女の子に夢中になるのはわかる。これは万国共通だ。しかし30代40代のタイ人女性に、タイの男はもちろん外国の男までコロッとイッてしまうのは一体全体どういう訳だろう。

これはまるで手品かMr.マリックの超魔術を見ているようなものだ。あるいはタイの女性は生物学的にオスを惹き付ける何か特殊なフェロモンを体内に持っているのか。

はたまたタイの女性は実は魔法使いで、ドロ~ンと男を煙に巻いて皆が川島なお美(2007年現在47歳)にでも変身してしまうのだろうか。まるでキツネにつつまれたような感じだ。

この謎を解明して日本の女性向けに『タイ人熟女に学ぶ魅力の保ち方』などという本を書いたら売れるだろうか(売れないって)。

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カフェーを舞台に映画『マディソン郡の橋』を地で行くようなオジさんオバさんの大恋愛が毎日のように繰り広げられているのかと思うと、タイはなんてロマンティックな所かと思う。

タイの女性と比べて、日本の女性は30歳も過ぎれば女の看板を降ろして“女性業を廃業”してしまう人が多いような気がする。そこへいくと日本のエロオヤジ、スケベジジイはまだ健在だ。

もっとも最近はこんなエゲツない表現は使わず、流行語大賞にもなった「ちょいモテオヤジ」又は「ちょいワルオヤジ」と呼称するらしい。私も将来はこんな不良オヤジになってみたいものである。

カフェー「シーソー」
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2軒目は「シーソー」。あの公園にあるシーソーのことか。チャヤーングン通りからピチットランサン通りを東に入り、しばらく行って右折したところにある。

カフェーでは歌手はあくまで客に呼ばれてからテーブルに着くのが一応のルールだ。ところが歌手が舞台から見て私は相当に珍奇な客に映ったのだろう。

歌手の方から歌い終わると私のテーブルにやって来た。話しを聞くと「日本人のカモから金を巻き上げてやれ」という魂胆で来た訳ではなさそうだ。

脚線美です
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以前はプーケットで歌っていたとニコニコと自己紹介し、簡単な日本語も話した。イサン人はバンコクはもちろん、プーケットなど南部の観光地にも多くが出稼ぎに出ている。

津波の被害に遭った人も多く、運よく難を逃れても観光業が停滞したことにより、イサンに帰省することを余儀なくされた者も数知れない。

彼女もそうした一人かもしれない。しかし暗さは全くない。顔で笑って心で泣いてといった日本的な陰鬱さも感じられない。

おデブちゃんはお好き?
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うまく行かなきゃまた故郷に帰ればいいさ、といった軽い気持ちなのだろう。いかにも南国のタイらしい。古里に戻っても生活は楽ではないが、食うのに困ることもなく路頭に迷うこともないからだろう。

最後に紹介するのは「ニッコー」。まさか語源は「日光」じゃないだろうな。

タイのド田舎に熱海、日光などという名前のナイトクラブが存在すること自体笑ってしまう。しかも日本人というか外国人はほとんど来ない。

カフェー「ニッコー」
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場所はチャヤーングン通りをアタミと逆方向の西へ曲がった所にある。ここにもマッサージパーラーが併設されているが開店休業状態。

仮にヒナ段に誰か居たとしても、中尾ミエでなければ伊東ゆかりといったところが関の山だろう。無視して隣のカフェーに入る。

カフェーにいる女性は歳を取っている分、美貌というよりもむしろ歌唱力や接客能力で客を楽しませているような気がする。

場末さがあふれ出るニッコーの看板
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店に来る客は必ずしもオンナ目当てではなく、コンサートのように純粋に歌が聴きたくて来る者もいるだろう。中には男性歌手もいる。

プレーンプアチーウィット(生きるための歌)の曲がかかると、私の連れの男は身を乗り出すようにして真剣なまなざしで歌に聞き入っている。

きっと感動しているのだろう。やはりタイのカフェーを真に味わうためには、相当のタイ語能力が必要と感じた。

このコはアイドル系です
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日本のフォークソングと同じように、歌詞がわからなければその歌の良さを理解することは困難だ。

またカフェーのタイ人熟女の癒し系接客術のお相手を務めさせて頂き、彼女たちの心を受け止めてあげられるにはタイ語検定4級の自分にはまだむつかしい。

そんな訳でカフェーはタイの場末文化のオンパレードを堪能できる隠れた秘境であり総本山です。そしてウボンにはまだ若干数ながら絶滅を免れて数軒が存在しています。

オールスター総出演
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タイ人熟女の観音様のような笑顔を拝み、彼女たちからスピリチュアルカウンセリングによるヒーリング治療(?)を受けたい方は是非一度お足を運ばれてはいかがでしょうか。

彼女らの濃厚な手練手管による一流の歌唱力と接客技術によって、アナタの疲れた心はきっとメロメロに癒されることでしょう。

ルークトゥンのそれは美しいメロディーと歌手の歌声がまるでマインドコントロールのように脳裏にこだまして洗脳されてしまうかもしれません。

今回も長々と「タイ場末文化の一考察」をお読み頂きありがとうございました。
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コメント
- 侘び寂び -
渾身のレポート、楽しませて頂きました。ありがとうございます。このような古き良き?文化に「優しい目」を向けられる姿勢は、異文化を楽しむ極意ではないでしょうか。
BKKのような洗練されたスタイル抜群の娘は少ないようですが、なんとなく可愛らしさもでていますね。(それで、コロッとやられるのかな)
是非、次回のウボン訪問の際には、訪問したいのですが、愚妻がどのように思うか?タイ女はヤキモチ焼きですからね。
2007/05/27 00:46  | URL | W.hitoshi #-[ 編集]
-  -
こんにちは。
なぜか盛岡に来ています。(仕事で長期出張です)
ウボンと同じように、ウボンより田舎?かな。
でも、朝夜は寒いですが。

カフェは、バンコクで10年前くらいに1回行ったきりです。
遊んでいた頃?に、タイで知り合った子に連れて行ってもらいました。
ウボンにも、カフェはあるんですね。
ウボンのカフェは私は行くことができないので、管理人さんのレポートを楽しませていただきました。
夜遊びは厳禁です。
見つかれば、ちょん切られます。
2007/05/27 21:16  | URL | ナ~ム #-[ 編集]
-  -
「アタミ」には何度か行きましたがマッサージパーラーオンリーです。
「ニッコー」では敵前逃亡です。
2007/05/28 13:07  | URL | 猫 #-[ 編集]
-  -
奥様とご一緒に行かれるというのはどうですか。
歌を聞きながら食事をするだけなら大丈夫とも思うのですが、、、。
でもタイ女性の嫉妬深さは相当なようですね。
2007/05/29 20:17  | URL | #-[ 編集]
-  -
管理人様

そうですね、妻子共々行くしかなさそうですね。
でも、夜遅いと子供はオネムで・・・・・・・・・
抱っこしながら見るということになりそうですね。
皆さん、経験されていると思いますが、タイ女性は嫉妬深いというか、一途ですよね。

アタミって、昔(10年近く前)バンコクでタクシーに乗ると、連れて行かれたって話を聞いた店もありましたね。
ウボンには、ノーハンドレストランは無いですが、世話をやいてくれる店が多いですね。
2007/05/29 21:42  | URL | ナ~ム #-[ 編集]
-  -
はじめまして。
記事楽しく読ませて頂きました。
僕も以前バンコクに居た頃に
何度かカフェに行ったことがありますが、
あの雰囲気は結構好きですが若い頃は入りづらかったですね。
またお邪魔します。
2007/06/02 14:27  | URL | タイの田舎者 #-[ 編集]
- 記事宜しく -
まだ行った事がないウボンラチャタニ。貴重な情報ですのでチェックします。更新頑張ってください。お気に入りに追加させてください。よろしく。
2007/06/03 19:30  | URL | ランナム #NkOZRVVI[ 編集]
-  -
日本人はあまりカフェーには行かないようですね。逆に行けば歓迎されるかもしれません。
そんなタイの風物詩がまた一つ消え失せてゆくのは寂しいものです。
2007/06/04 22:04  | URL | #-[ 編集]
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