ウボンのろうそく祭り
2007/07/28(Sat)
ウボンのろうそく祭り


ウボンと言えばろうそく祭り。キャンドルフェスティバルと言えばウボンラチャタニと言うくらいタイ内外にその名を轟かせている。

毎年恒例7月末のカーオパンサー(入安居)の日に行われる。つまりロウソク祭りは仏教行事な訳だ。

その昔、釈迦が悟りを開いた後に初めて説法を行い、5人の弟子がその教えに帰依して出家し僧侶となった。この三宝(仏法僧)が確立した日を三宝節と呼び、三宝節の翌日を入安居の日とした。

かつては仏教徒のタイ人男性のほとんどがこの日よりオークパンサー(出安居)までの3ヶ月間、出家して寺に篭り修行をするのが慣わしであった。

ウボンの店頭に並ぶロウソク
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電気の無い時代、明かりを灯すものはロウソクしか無かった。仏道修行に励む僧侶のために、信徒は入安居が近づくと寺にロウソク(トンティアン)を奉納するようになった。

出家を祝い、寺にロウソクを奉納する伝統的な宗教儀式が、いつの間にかロウソクの山車が街をパレードする一大フェスティバルに発展してしまったらしい。

推測すれば、信心深く権力や財力のある者がその誇示のために巨大かつ装飾性に富んだロウソクを競って製作し、それをお披露目のために街を練り歩いて見せたのが祭りの始まりではないだろうか。

丁度、日本の寺や神社で地元の有力者が「奉納○○」と銘記して巨大な絵馬や灯篭、御神酒を献納しているのと発想は同じような気がする。

もうロウソクだらけ
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この時期になると写真にあるようにウボンの店頭に様々なロウソクが売られている。しかし祭りの本番に出てくるロウソクは、こんなちっぽけなものではなかった。

この日は土曜日で前夜祭。明日がパレード本番で、まだロウソクの山車は完成していない。ウボンには街の至るところに大小様々なワット(寺)がある。まるで京都のような街だ。

そのウボンにあるあちらこちらの寺で今急ピッチにロウソクの山車を製作している。そういえば街全体から焦げたロウの臭いがする。

これが全部ロウで出来ています
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この寺でも職人が最後の総仕上げをしていた。ロウソク彫刻の最大のミソは、加工が簡単ということだ。熱したコテを当てるだけですぐに細工ができる。

もしこれが木彫りだったら大変な作業だ。楽チンでサドゥアックな仕事は、タイ人が最も得意とするところ。

私は翌日のパレードを心待ちにしながら、夜店が出ているトゥンシームアンへ向かった。

遊園地+屋台村と化したトゥンシームアン
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予想通りトゥンシームアンはすごいことになっていた。人手は数千から1万人ほど。もとは只のだだっ広い公園で、ウボンの代々木公園か日比谷公園といったところ。

これが正月やロウソク祭りの時期になると、一夜にして遊園地+屋台村の大テーマパークに変身する。この日はカラバオのコンサートまで無料で見ることができた。

タイにもテキヤのような行商人がいるらしい。そして地方の祭りを巡業しながらタイ全土を車で周って生活をしているそうだ。みなウボン出身ではなく他所から来た人々だと聞いた。

日本でも普段は娯楽がない地方都市の祭りほど大いに盛り上がる。ウボンもそうだ。普段はさして変化のないタイの田舎街なので、この時とばかりに祭りになるとドンチャン騒ぎになる。

大量のルークチン屋台
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日本の屋台の定番はタコ焼きやお好み焼きだが、タイではルークチンだろう。

タイ人がこんなにも日本のつみれを喜んで食べてくれるのを見ると嬉しい気もする。

各店はつみれの大きさや、タイ独特の甘辛酸っぱいタレで他店との差別化を図っている。1本5B(15円)は安すぎ。

すごい人手
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タイには移動式遊園地なるものが存在する。観覧車やローラーコースターを手作業で組み立ててはバラして地方を巡業している。

これははっきり言って危険だ。安全基準などあって無きが如し。

そしてタイの観覧車、ローラーコースター、ゴーカートなどは日本のものに比べてスピードが異常に速い。確かにスリル満点で面白いのだが、これは危険極まりない。

ゴーカート場
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安全性よりもサヌック・サバーイを優先するのがタイの遊園地なのか。多分これまで何人も死んでいるだろう。

そんなことを知ってか知らずか、ウボン人は大人も子供も「ギャー!」と悲鳴を上げながら大興奮で乗り物に乗っている。大いに盛り上がってみんなとても楽しそうだ。

上の写真はゴーカート場。タイポップスをガンガンかけてDJまで流して場を盛り上げている。煽られて興奮したドライバーは猛スピードで走行。一歩間違えば大事故だ。

かわいいチビッ子ライダー
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タイの男に家族計画などという概念は通用しないのか、特にウボンでは子供がやけに多い。

この日も子供連れや子供相手の乗り物が沢山あった。タイ式子育て方とは甘やかし放題、などと言ったら言い過ぎか。

かわいい子供のために財布の紐もゆるみっぱなし。そんな親心を巧みに利用した乗り物も多い。

出ました!インチキ詐欺ゲーム屋台
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毎度お馴染みとなったインチキ詐欺ゲームの数々。日本の縁日でも射的や三角クジがあるが、その規模や数ではタイに及ばない。

どれも1回20Bほど。写真の左側がパチンコで、右側がダーツ。一等商品は巨大なキティやポケモンのぬいぐるみ(多分コピー商品)やウイスキーの100 pipersなど。この場末なチープさがマニアにはたまらない。

それにしても6本のダーツで小さな風船5個を割るのは、ダーツの達人でないと相当に難しい。パチンコの的もキャラメル箱ほどの大きさで、連続して命中させるのは事実上不可能だ。

私などは「ふんっ、こんな金捨てゲーム誰がやるか」と思ってしまうが、タイ人は違う。風船を3つ4つ割っただけでもう一等賞を取った気分になり、奇声を上げて手を叩いて飛び上がって喜んでいる。

タイ人は宝くじも大好き
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タイ人は射幸心を煽るギャンブル性の強いゲームが相当に好きらしい。

金をドブに捨てることになるという知恵は働かない。一瞬でもサヌック感が味わえればそれでいいじゃない、とうことなのか。

写真中央の宝くじ売りの女の子の笑顔がとても素敵だったので、彼女の営業スマイルに負けて私まで100Bを払ってしまった。美人はトクですね。

怪しいビール瓶釣り
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お次は糸で結んだ輪っかでビール瓶を釣って直立させようというゲーム。瓶を立たせる床が微妙に傾いている。このゲームも相当に難しい。

店員がマイクパフォーマンスで「あともうちょっとです!あー惜しい!」などと叫んで場を盛り上げている。失敗して瓶が倒れると見ている人からため息が漏れる。

こんなバカバカしいゲームにもタイ人は夢中で取り組んでいてとても楽しそうだ。

ビンゴゲーム屋台も大繁盛
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ビンゴの屋台も大盛況だ。マイクで読み上げられる番号に耳を澄まし、みんな必死になってマス目を埋めている。

この日のトゥンシームアンは、夜12時を過ぎても大人から子供まで食べて飲んで、乗り物にスリルを味わいゲームに興じて大いに盛り上がっていた。

この際、前から思っていたことをこの場ではっきり言わせてもらおう。やはりタイ人はバ○だ。でも彼らはバ○になれるから幸せなんだ。日本人はバ○になれないから不幸なんだ。

「私はタイ人からバ○になることを学んだ」などと言ったら彼らから怒られるだろうか。

でもこの日の彼らの表情からは、心底楽しんで本当に満ち足りた幸福感を読み取ることができました。

ウボンにいる人々はみな幸せなんです。

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コメント
- 蝋燭祭り -
私の妻も、蝋燭祭り前に蝋燭をお寺に献納しています。
蝋燭で思い出すのは、ウボンで結婚式をした夜、大雨が降り停電になり、蝋燭の明かりで一夜を過ごした思い出がありますね。

トゥンシームアンには、妻子は昼間に行ったそうです。
昨年は、夜に蝋燭祭りを見に行ったそうですが、人ごみで子供は寝てしまうし、渋滞で大変だったと・・・・・
そういえば、観覧車は、おじさんが棒でスピード調整?をしていますね。
小さいし、早いし、順番も関係なしに乗るし。

ビンゴゲームは、正月に子供と一緒にしました。
ビンゴになって、子供より大きいぬいぐるみをゲットしました。
もし、ゲットできなかったら意地でもっとやっていたと思います。
私もウボン人と同じレベルかな?
祭りとか、ウボンに来ると童心に戻れるのは私だけでしょうか?
2007/08/13 22:20  | URL | ナ~ム #-[ 編集]
- 行ってきました。 -
28-30日と、ウボンに行ってきました。

会場近くのクルントンホテルに泊まったので、前日から拝見。あまりにの暑さに、夕方から公園のベンチでキーマオ。
夜は、ライトアップされた山車も壮観でした。

アイスのビニール包装紙(カットされてない)ものを、公園でシートとして販売していた人がいたり。。。 美容院で待ってたら、乞食が店内までお金をせびりにきたり。。。

今週の母の日連休、彼女はウボンに帰省している。いないから言えるが、一番 僕を驚かせるのは、彼女である。。。。。

そういえば、ホテルの向かいに【貸し自転車】と書かれた看板が気になりました。
2007/08/14 01:49  | URL | なお #-[ 編集]
-  -
最初は冷めた眼で見ていた私も、次第に引き込まれていきました。

人を熱くさせる何かがウボンにはあります。

それがウボンの魅力でしょうね。。。
2007/08/15 21:49  | URL | #-[ 編集]
- バ○になれ! -
>panyaaサマ
貴兄の文の端々からA.猪木信者の芳香を感じます。
当方は関西人ですが、よく使う『アホ』っていう言葉にそんなに悪意はないんですよ。
英語の“イノセント”に近いと思うのです。
貴兄のいうバ○もそれと同意語だと解釈してます。

>なおサマ
ウボン・レンタ・サイクルですね。
『地球の歩き方』にも載ってます。
独日のハーフの奥様とコン・イサーンの旦那サンが営っておられます。
当方、ウボン訪問時にはいつもお世話になってます。気さくな方達ですよ。
2007/08/17 08:48  | URL | バカ兄 #0R6Bf2zE[ 編集]
-  -
関東人の言うバ○と関西人が言うア○は、気をつけて使わないと相手を怒らせるので要注意ですね。

タイ語のキー(糞)なども同様です。

元気があれば何でもできる!?
2007/08/18 10:19  | URL | #-[ 編集]
-  -
今年も蝋燭祭りは大盛況でしたね。昼間のパレードでは日本語のアナウンスまで流れてました。それだけ日本人が多いいんですね。
一昨年はダーツゲームでぬいぐるみや酒を結構手に入れて浮かれていましたが、今年は200バーツ以上使って結局全然だめでした。一袋20バーツのお菓子(普通に買ったら2バーツ・・・)をたくさん持ち帰り、知り合いのナックモエに奪われていきました。
2007/08/18 13:45  | URL | 猫 #-[ 編集]
- ぬかりました! -
先般の「さよならウボン」で、休止中かと、思っていました。ふっ、覗いたら、嬉しい誤算でした。これからも、ウボン話、楽しみにしています。私の方は、妻子と共に、9月3日BKK、4日から7日までウボン入りです。アホTGのお陰で日本からは、当日乗り換えは、できなくなりました。
私は蝋燭祭り、未だに見たことないのですよね。今回は、以前にご紹介されていたウボンのスパ、妻と行ってみます。
いつも楽しい話題、ありがとうございます。
2007/08/25 22:15  | URL | w.hitoshi #-[ 編集]
-  -
日本語と英語の解説アナウンスがありましたが、原稿棒読みで「???」という感じでしたね。

ウボンにゆかりのあるw.hitoshiさんのブログ「タイ嫁」が終了してしまい残念です。
当ブログは孤軍奮闘して何とか続けていきたいと思います。
2007/08/30 13:16  | URL | #-[ 編集]
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