ウボンのロウソク祭り本番
2007/07/29(Sun)
ウボンのロウソク祭り本番


いよいよロウソク祭りの本番の日がやって来ました。

この日ばかりは、普段全く見かけないタイ内外からの観光客でウボン市内の人口密度が一年で最も上昇する。

トゥンシームアン前のウパラット通りは、さながらバンコクのスクンビット通りのようだ。欧米人観光客も沢山見かける。日本からのツアー客も来ているようだ。

一年中閑散としているウボンのホテルはどこも超満員。インターネットで予約できるライトンホテルなどの高級ホテルから満室になるようだ。穴場は格安のバックパッカー宿。

これ全部ロウです
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これは当日のチェックアウト時刻にならないと、果たして空室が出るかどうかわからないからだ。

しかし安いホテルにはそれなりのリスクも伴う。

『地球の歩き方』や『ロンリープラネット』で人気の格安ホテルと紹介されている東京ホテルは、3年前にホテル内で銃撃事件があったことを地元の人なら誰でも知っている。

これは個人のエントリー作品
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さて肝心のロウソク製の山車であるが、ワット(寺院)単位で信徒が出品するものと、個人単位でエントリーする二つの系統があるようだ。

規模や豪華絢爛さでは、各ワットの威信を賭けた山車に軍配があがる。

これに対して個人のエントリー作品は、自分の所有する軽トラックや4WDを改造してロウソクの山車を作ってしまうというもの。

お坊さんも興味津々
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これはよほどの物好きか信仰心に厚いウボン人が腕によりをかけて製作したこだわりの一品だ。

ワットが製作する山車が古典芸術作品であるとすれば、個人のエントリー作品はモダンアートといった感じの山車。

お寺で製作された山車は、信者の取り巻きに見守られながら街中をパレードしてトゥンシームアンへ向かう。

いざパレードに出発
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この日はウボン中のワットから一斉に巨大なロウソクの山車が信徒の護衛を受けながら一路トゥンシームアンを目指す。

この壮大な光景とウボンの街を埋め尽くす祭りの熱気や活気を文章で表現するのは難しい。

やはりこれは実際に行って見るしかありませんね。

白き妖精たち
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そしてトゥンシームアンに到着するとそれぞれの山車の品評会が行われる。これがウボンにおけるロウソク祭りの概要だ。

私の家の近くのワットからも山車が品評会に参戦するために“出撃”するところであった。

このお寺と山車の構図は、ちょうど日本の神社と神輿の関係によく似ていると感じた。

出ましたタイのチンドン屋
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街の鎮守様である日本の神社から、宮神輿を神社の氏子たる睦会の担ぎ手が宮出しする日本の伝統行事とそっくりだ。

タイ式のチンドン屋に先導されて巨大な山車が通りを凱旋パレードしながらゆっくりと進んでいく。

人々はみな通りに出てきて胸を躍らせながら山車が通り過ぎるのを見守る。

超巨大ろうそくオブジェ
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山車に乗っている男達の表情からは、ウボンで今までに見たこともないような自信に満ちた精悍な面構えや眼の輝きを読み取ることができる。

ウボンはタイで最も貧しいとされる東北地方にあって、人々の多くはバンコクに出稼ぎに行く。

ウボン人はバンコクの人々から一段低く見られていると言っても過言ではない。

トゥンシームアンは大混雑
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しかしこの日ばかりはバンコクのみならず世界中から大勢の人々がウボンにやって来る。ウボン人にとってロウソク祭りとは「郷土の誇り」であり、この日はウボン人の面目躍如で鼻高々なのだろう。

トゥンシームアンは巨大なロウソクの山車が大終結して、それはもう凄いことになっていた。人手は軽く1万人は超えているだろう。

屋台の数も数百はある。テレビ局も取材に来ていて、祭りの様子がタイ全土に中継されている。

山車が大集結しました
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ロウソク祭りの由来を英語と日本語でもアナウンスされていた。しかし思いっきり原稿の棒読みで、聞き終わってから「今のはもしかして日本語だった?」という感じだった。

日が暮れてくると、ライトアップされた山車の美しさは一層の輝きを増して感動的だ。

見るとロウソクの彫刻に油を噴射して光らせている。月の光りにも照らされて幻想的な異次元空間にいる気がしてきた。

踊り狂うウボン人たち


「どうせタイの田舎祭りだろう」と大して期待はしていなかったが、これは予想外の大スペクタクルだ。ウボンよ、よくぞやってくれた!と心から喝采を送りたい。

この日のために各地域や国から大勢の観光客が訪れるのも頷ける。

ウボンのロウソク祭りは、一度は見に来る価値は十分にあると思います。

お見事!と言うしかありません
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さて興奮冷めやらぬ状態で帰宅すると、男連中が集まって何やら書類にサインをしている。

聞けばこれは『私はカオパンサーからオクパンサーまでの3ヶ月間、一切酒を断ちます』という“断酒宣誓書”であった。

敬虔な仏教徒は、例え在家信者であろうともこの3ヶ月間は禁酒するのが慣わしのようだ。

正に幻想的な大スペクタクル
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これには驚いた。普段はアル中のような連中が、一切の酒を断つというのである。

タイ人は約束や規則、法律を守らないとよく言われるが、宗教上の戒律だけは厳科に遵守するようだ。

私は彼らのこの態度に感動し、正直言って感銘を受けた。見上げた根性だ。

ライトアップが美しい
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しかし私はまだまだタイ人を知らなさ過ぎた。この断酒宣誓書に署名をした次の日、私は彼らにしっかりと飲みに誘われた。

そしていつものように浴びるほど酒を飲んで、ルークトゥンの音色に合わせて手をヒラヒラさせながら踊っていた。

「おいおい、あの断酒宣誓書は一体何だったんだい?」などと野暮なことを聞く私ではなかった。

ウボン人とはこのような人達です。この日の夜もこうしていつもと変わらぬ一日が過ぎていきます。

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コメント
- なるほど・・・ホテル考察@ウボン -
TOKYO HOTELでの銃撃事件、小生も在住の日本人から聞いたことあります。

今や改装されて小奇麗な中級ホテルとなったSRI ISANはその昔、ゴキブリ臭?のする阿片窟のようなボロ・ホテルだったとか、UBON BURIは雨季終わりに起こる洪水による度重なる冠水で保険屋が匙を投げたとか・・・。
2007/09/19 04:19  | URL | バカ兄 #-[ 編集]
-  -
ウボンにあるホテルについて随分お詳しいですね。

本当はもっとウボンのホテル情報を充実させたいと思いますが、住む家があるのでホテルに宿泊する機会はありません。
2007/09/20 14:45  | URL | #-[ 編集]
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