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カシット外相
2009/03/29(Sun)
カシット・ピロム外務大臣
22112_Detail_Thai_001

久しぶりに政治ネタをひとつ。アピシット内閣のカシット・ピロム外務大臣の問題発言が波紋を呼び、一向にタイの政局が収束する気配は無い。

何とこのオジサン、PAD(民主主義市民連合)によるスワンナプーム国際空港の占拠と閉鎖という未曾有の大混乱を「サヌックディー(メチャおもろかった)」、PADが反政府集会で提供した食事やコンサートは「イアム(最高~)」などと発言した。

これはもう麻生太郎もビックリの失言だ。こんな男を外務大臣に任命していいのか。実はこのオッサン、タイと関わる仕事をしていた日本人で、この男を知らなければモグリだ。

タイメディアも大きく報道
14344187

何を隠そう、前駐日タイ王国特命全権大使であられたお方だ。私も何度か会って話をしたことがある。日本語は話せないが、米国ジョージタウン大学を出たとかで私とは英語で話した記憶がある。

私が会った感じでは、それほどフザけたオヤジという印象は全くない。むしろ非常に真面目で熱心な人という印象を持った。大使館に案内を送ると、都合のつく限りガシット大使が出て来られる。

都合がつかなければ、公使や参事官を出席させるという感じだ。日タイビジネスフォーラムの設立にも参画するなど精力的に活動した。任期を終えた後は駐米大使に栄転されたと聞き、私はすっかりその存在を忘れていた。

カシット大使の名刺
P1010338

それがいつの間にかタイに帰国するや、PADの反政府運動に積極的に関わっていた。PADでは主導的リーダーの一人となり、連日デモの先頭に立って派手にタクシンやソムチャイ政権を非難するアジ演説を繰り広げていた。

上記の問題発言は、この時に発した発言の一部だ。この功績が民主党から「殊勲甲」と認められ、アピシット内閣では外務大臣に就任。でもちょっと待て。この人ってタクシン政権時代に駐日大使に任命されたんじゃなかったのか。

駐日大使という重要なポストに就くにあたり、時のタクシン首相や与党(タイ愛国党)の後ろ盾があったろうことは想像に難くない。それがいつの間にか、激しく非難し合う関係になっていた。

プッ、大使のくせにHotmailなんか使ってる(笑)
P101039

いつものことながら、タイ人の変わり身の早さには驚愕する。タイ人は目先の利益のために昨日の友を今日の敵にし、今日の敵を明日の友にすると言ったら言い過ぎか。

PAD創設者のソンティ氏とタクシンも、元々は盟友でビジネスパートナーだったと伝えられている。それが利害の対立から、互いに国民を巻き込んで憎しみ合う関係にまで発展した。

タイ人の辞書に義理や謝恩といった言葉は無いようだ。「トープテーンブンクン(報恩)」というタイ語があるが、これは主に仏陀や両親に対して使うのが通例だ。

弁明するカシット外相
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友人同士の貸し借りなどは、翌朝ニワトリがコケコッコーと鳴いたら全てチャラになると私は思っている。私がタイ人にオゴられることも多々あるが、後日「先日は大変ご馳走になりました」などと礼を言う必要はない。

言わなくとも「アイツは御礼の挨拶もねぇ」などとケチなことを言うタイ人はいない。この辺はタイ人が太っ腹であるところだが、不安定な人間関係の一因にもなり得る。

外国人が不動産を所有できないタイで、不動産の名義をタイ人妻に書き換えるや否や、それまでのタイ人妻とその一族によるモミ手ゴマスリ態度が急変。ケンモホロロに家から追い出されて捨てられた可哀想な日本人お父ちゃんの例は枚挙にいとまがない。

タイラット紙
P7359010

人間関係を長期的視野や深謀遠慮で考えるタイ人は至って少ない。逆に言えば、タイ人と良好な関係を保つためには、常にタイ人の鼻先にニンジンをぶら下げておく必要があると言ったら冷め過ぎた見方か。

話が飛んだ。毎年5月に代々木公園で行われるタイフェスティバルがある。受付でタイ大使館から送られた招待状を出すと、3,000円分の商品券に換えてもらえる。3,000円もあれば、出店のタイ料理やシンハービールを腹一杯堪能できる。

タイという国は人をもてなすのが本当に上手いと思ったものだ。あくまで両者の利害が一致している場合に限るという条件付ではあるが…。

マスコミに取り囲まれるカシット外相
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さて、外務大臣の資質を厳しく問われているカシット外相は、連日タクシン派の野党プアタイ党や赤シャツ軍団のUDD(反独裁民主戦線)の集中砲火を浴びて今や人間サンドバック状態だ。

今月に入ってからも国会で不信任決議案にかけられ、かろうじて否決されて何とか首はつながった。それでも依然として辞任の圧力は重くのしかかっている。

いずれにせよ、カシット外相は親日家とは言わないまでも、駐日大使を長く務めた知日家であることは間違いない。このような人物が外務大臣であることは、タイと我が国との友好関係において非常に好ましい事だと私は思う。

Naewna紙
Naewna1

ここはひとつ踏ん張りどころだ。頑張れ!カシット外相!


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コメント
- ファン宣言! -
読んでいて楽しかったです。ありがとうございます。
2009/03/30 08:12  | URL | なお #-[ 編集]
-  -
・う~ん ピーカシットなるほどね。

ぼくも家を複数提供してしまったしな~
もう6年も訪タイしていない。

でも、タイ人はいろいろでも大好きなタイランド 

ウボンのノンメークでウボンピースって行きたいな~v-275

いつも楽しませていただきありがとうございます。

2009/03/31 18:23  | URL | sws #-[ 編集]
-  -
こんにちは。
私は、カシット外相は存じ上げません。

大阪では(東京でも行なわれていますが)12月5日に、ホテルでタイ王国の王様の誕生日パーティーが行なわれます。
私も、妻が日本にいる時までは参加していました。
参加資格は、日本に滞在するタイ人とその伴侶とタイ総領事館からの招待客でしたが。
何回か参加させていただき、領事や、副領事とは結構仲良く?なれましたが。
今は、全く交流もないのですが。

タイも、落ち着いたようで良かったですが。
ウボンでは全く影響もなかったように聞いています。
ただ、赤い服は妻は着ないと言っています。
私は、結構赤いTシャツとか着ていたのですが・・・・
これからは、オレンジのTシャツにしようかな?
黄色のTシャツは大丈夫なようです。

ウボンは暑くて、娘は毎日プールで遊んでいるようです。
日本は、日曜日(26日)から寒くて、今日も寒い変な天気でした。
暑くなると、ウボンに今以上に行きたくなりますし、タイ料理が食べたい!!!と感じます。
2009/04/27 23:38  | URL | ナ~ム #wLMIWoss[ 編集]
-  -
在阪タイ領事館主催の国王生誕記念パーティーに招かれるとは、妻タイ者の「特権」ですね。。。

ウボンでは赤シャツが暴れることも無く平和のようです。

知人は「マイサデーントゥア(態度を明らかにしないんだ)」と言って中立を保っていました。
2009/04/29 20:13  | URL | #-[ 編集]
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